事例からよみとく行動デザイン〜「すきま」をいかすと「すまほ」からのかいほう

今回は、
<「すきま」を生かした事例>とスマホから離れたい<抑圧からの解放>の事例。
全部で3つあり、それらを紐解きつつ、行動デザインフレームにあてはめてみました~

※ごめん、イメージ画像にアップ省略しますorz



<「すきま」を生かした事例>
時間のすきま、場所のすきま…
いろんな「すきま」を有効活用した事例。

①【Book Swap Program】※シンガポールでの事例
企業/組織   :Jetstar &National Reading Movement
取り組み  :機内で本を読むことを促進させるプログラム。
       本は乗客からの寄付や出発ゲートでのジェットスターの準備で整えられる
背景    :デジタル時代による活字離れ
出典    :jetstar.com

目的:フライトでの満足度を向上させる
   読書週間を日常的なものとさせる


②【On Train Beauty】※フランス
企業/組織   :Marionnaud(美容小売店 ※@cosme的な)
取り組み  :フランスの高速列車TGVで新作の化粧品を無料施術体験・ミニサイズの商品を購入できる
背景:もともとパリの人は通勤時間がとても長い 1日に113分かける
出典: Cosmetics Business,

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①は
飛行機って映画とかエンターテインメントの提供はあるっちゃあるけど
同じところに長時間座っていなければならないし
なんだかんだで集中できる空間だな、と。
それをうまく使っているところがいいなと思いました。
行動デザインのフレームでいうとずっと同じところにいとどまっていなければならないというのと、短期間のキャンペーンという「限定される」とか
(他のお客さんが良いと思って買われた本が読めることによる)「お墨付き」のあたりの法則かな、と!


②は逆転の発想がなされていた。
・普通は社内でお化粧をするのはみっともないこと⇒社内で化粧をする
・電車の中はなんだかんだで暇である(皆隙間時間を埋めるためにスマホをやったり本を読んだりする。)
行動デザインのフレームでいうとわざわざ化粧をかいに行かなくて良い、「現場が来てくれる」とか、ひまだからちょっとやってみるか~みたいな「口実があると」とか
そこらへんの法則があてはまるかな、と!

全く別の事例ですが、「すきま」を有効活用しているところには共通項があるなと感じました。


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<抑圧からの解放>の事例。
【Beyond Summer テクノロジーを捨てて外での活動を楽しませるキャンペーン】
企業/組織   :Fáilte Ireland(アイルランド政府観光庁) ※4週間
取り組み  :WIFI環境なし

「「Wild Atlantic Way」…アイルランドの大西洋岸の景勝地をひと続きに結ぶ
全長2500キロのドライブ・ウェイをオープンさせるプロジェクト。
アイルランド西海岸の野性味あふれる手つかずの自然をめぐりながら、
ハイキングやサイクリングなどアドベンチャー、史跡、文化、歴史、食、人との
触れ合いをテーマにすえた、世界最長の海岸道路です。


目的:ブランド強化(国際的にも成功してきたからこその一層の)
出典:www.independent.ie

※他の事例では、Entel Peru という通信会社と組んで、ここがつくったアプリで
WIFIがつながらないようにするものもあるとか

⇒これは、「スマホから離れたい」ということの「抑圧からの解放」だと思いました
便利になりすぎればなりすぎるほど、いつも情報はつきまとい、人との裏も表も含めた関係性を築かなければならなくなり…
ALWAYS ONの状態が続くと、「一人になりたい」「誰にもじゃまされたくない」「ジブンの時間は有意義に使いたい」みたいな人間本来の欲求がわくのだなと
感じた事例の一つです。
行動デザインのフレームでいうと…なんだろう…WEB環境がない「限定される」とか?
なによりも自主性・解放・選択など「楽しみの欲求」みたいな人間本来の欲求がつよくささっている取組なのかな、と。


ちなみに余談ですが、他の国の取り組み。
スイス:電車の中でスマートデバイスで商品を買うと⇒30分後駅の専用箱で受け取れる
「 MyPost24」スイス郵便局、スイス鉄道とスイスの食品小売業者ミグロス会社テスト新しいオンラインショッピング サービス、30 分配信サービス、商品の高速、便利な配送を提供します。
こんなものがあるらしいです。日本でも普及してくれたらいいのに…貴重な土日を使って買い物にいくのが面倒だよ…