童話からよみとく、グローバルインサイト
昔話を起点に、グローバルインサイトと、ストーリーから得られるプランニングヒントを探してみました。
昔話は、グリム童話を起点に。
グリム兄弟がドイツ各地の民話を集めて再編した童話集~子供向けと思いきや、実は人間心理をついた大人向けともいえる現実的な物語。
(第二外国語がドイツ語だったから印象に残っていて、グリム童話にしました。前にトリビアの泉でもネタになっていたね…!)
記事はまるごと、WEBで見つけた素晴らしいサイト(https://mamanoko.jp/articles/17601)を参照させていただきました…!
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<とりあげる物語>
①シンデレラ
②白雪姫
③眠れる森の美女
⑤赤ずきん
⑥一寸法師 ※日本の童話!番外編笑
⇒各物語の【あらすじ】【この物語が伝えたいこと】
そしてアイディエーション用に
【物語から見える人間心理やキーワード】をあげます。
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①シンデレラ
【あらすじ】
・主人公はとても美しくてやさしい娘(母親を早くして亡くす、父親は再婚)
・再婚相手の親族にいじめられ、『灰をかぶっている』と言う意味のシンデレラと名付けられる。
・お城の王子様のお嫁さん選びの舞踏会が開かれる。
・シンデレラは、ボロボロの服を着ていたが、突然妖精のおばあさんが現れ、魔法の杖で身近なものを変身してくれる。
(畑のカボチャが黄金の馬車に、ネズミが場所をひく白馬に。トカゲは、お供の人に。みずぼらしい服は、純白の美しいドレスに。
・魔法は十二時までしか続かない⇒ガラスの靴の片足を落として、急いで帰る
・シンデレラを見つけ出した王子さまはそのまま結婚して、いつまでも幸せに暮らしました。
【この物語が伝えたいこと】
・悪巧みをして嘘を重ね悪事を働く善良でない人間は、いずれ必ず罰を受け悲惨な目に合う(継母たち)
【物語から見える人間心理やキーワード】
・魔法は十二時までしか続かない(終わりの時間、締切)
・魔法の杖で身近なものが豪華なものになる
・身近なものの「変身」
②白雪姫
【あらすじ】
ある城に白雪姫という美しい姫と、継母の恐ろしい魔女が住んでいました。
ある時魔女が「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰?」と聞くと、鏡は白雪姫と答えます。
怒りに狂った魔女は、狩人に白雪姫を殺して心臓を持ち帰るように命令します。
しかし狩人は白雪姫を逃がして豚の心臓を持ち帰ります。七人の小人が住む小屋に逃げたものの、
魔女にばれてしまい毒リンゴを食べさせられ死んでしまう白雪姫。通りかかった王子がキスをして生き返り、二人は幸せに暮らしました。
【この物語が伝えたいこと】
嫉妬や憎悪が人をあり得ない行動に駆り立てるという事
実母が自らの娘に嫉妬し、人食いや人殺しをするというタブーを犯すという所に人間心理が描かれています。娘の幸せを喜べないどころか若さに嫉妬する、
※魔女は、継母ではなく、実母であった。
【物語から見える人間心理やキーワード】
・人間の嫉妬
・実母の娘に対する憧れ、背負う期待感(物語と関係ないかも?母親は、娘に自分がかなえられなかったことをかなえさせてあげたいと思う)
・若さは正義
・毒リンゴ
・鏡に問いかける(鏡に向かって何か問いかけるとかカフェでずっと自分の顔見つめる人っているよね。)
⇒鏡は自分を正当化してくれる、肯定してくれるツールみたいな。
③眠れる森の美女
【あらすじ】
あるところに子供が欲しい国王夫妻がおり、ようやく女の子を授かります。
宴の席に12人の魔法使いが呼ばれます。呼ばれなかった13人目の魔法使いが怒り「王女は錘が刺さって死ぬ」という呪いをかけますが、
12人目の魔法使いによって「錘が刺さっても100年の眠りにつくだけ」と修正されます。
順調に育った姫は15歳の時に錘が刺さり、呪い通り100年の眠りにつきます。
100年後、眠り姫の噂を聞いた隣国の王子が訪れて二人は出会い、その日のうちに結婚して幸せになりました。
【この物語が伝えたいこと】
無抵抗な女性を襲う卑劣な人がいる(人=王子様らしいw)
⇒CR型では使えるか?参考までに。笑
【物語から見える人間心理やキーワード】
・子供が欲しい(子供に恵まれる喜び)
・(自分だけ)誘われない悲しさ、怒り
・予言
・100年後
【あらすじ】
食料危機が理由の口減らしのため、継母によって森の中へ捨てられた兄妹ヘンゼルとグレーテル。
二人は森をさまよい、お菓子の家にたどり着きます。
恐怖と疲労で疲れて空腹だった為、たまらずお菓子の家を食べ始めます。
その家は魔女の罠であり、ヘンゼルを閉じ込めグレーテルを小間使いにしてしまいます。
しかし、隙をついて魔女をかまどに突き飛ばして焼き殺し、魔女の宝石を落ち帰り幸せに暮らしました。
【この物語が伝えたいこと】
・どんなに疲れて弱っていても甘い誘惑に乗ってはいけない。
・上手い話には必ず裏がある。そして、子供自ら魔女を倒す点から、困難を乗り越えると同時に、母親の勝手な思い通りにはならないという強い気持ちが見てとれます。
【物語から見える人間心理やキーワード】
・貧しさは人を変える(親が、自分の子供すら捨ててしまう行動にでてしまう)
・食糧危機
・お菓子でできた家(~な家)
⑤赤ずきん
【あらすじ】
赤ずきんをかぶった女の子が、森の中のおばあさんの家へお見舞いに行きます。
しかし、道中で狼に騙されて寄り道をしてしまい、その間に狼はおばあさんを食べてしまいます。
何も知らない赤ずきんも、お見舞いに行き狼に食べられてしまいます。
満足して寝てしまう狼。そこへ通りがかった狩人がお腹を割いて二人を助け出し、
代わりに石を詰め込みます。目を覚ました狼は、水を飲もうと池に近づきバランスを崩して落ちて沈んでしまいました。
【この物語が伝えたいこと】
■言いつけを守らなければ大変な事になる
※赤ずきんはお見舞いに行く際に「寄り道をしてはいけないよ」と言われていたのです。
特に赤ずきんにおいては、若く美しい女性の象徴であり、狼は男性を意味すると言われます。
若い女性は貞操を守り慎みなさい、さもないと狼のような男に襲われてしまうよ、というメッセージが込められているのではないでしょうか
【物語から見える人間心理やキーワード】
・子供は寄り道をしたくなる
・お見舞い--初めてのおつかい(子供はよりみちして予期せぬ行動をとるから面白い)
・男はオオカミなのよー気をつけなさい―オオカミが牙をむくーそういうものよー(キャンディーズ)
・やさしいはなしには裏があるよ
<番外編~日本昔話> ※グローバルインサイトになるかは微妙
【あらすじ】
子供のない老夫婦が子供を恵んでくださるよう住吉の神に祈ると、老婆に子供ができた。
しかし、産まれた子供は身長が一寸(現代のメートル法で3cm)しかなく、何年たっても大きくなることはなかった。子供は一寸法師と名づけられた。
ある日、一寸法師は武士になるために京へ行きたいと言い、御椀を船に、箸を櫂にし、針を刀の代わりに、麦藁を鞘の代わりに持って旅に出た。
京で大きな立派な家を見つけ、そこで働かせてもらうことにした。その家の娘と宮参りの旅をしている時、鬼が娘をさらいに来た。
一寸法師が娘を守ろうとすると、鬼は一寸法師を飲み込んだ。一寸法師は鬼の腹の中を針で刺すと、鬼は痛いから止めてくれと降参し、一寸法師を吐き出すと山へ逃げてしまった。
一寸法師は、鬼が落としていった打出の小槌を振って自分の体を大きくし、身長は六尺(メートル法で182cm)になり、娘と結婚した。
ご飯と、金銀財宝も打ち出して、末代まで栄えたという。
【この物語が伝えたいこと】
・親の勝手な解釈でこの子はかわいそうな子なんだなんとか思う必要はない。
・親の役目は、その子が持って生まれてきたのものをありのままを受け止めること。その子のサイズに合わせたものをあてがってあげることなのではないか。
(ちっちゃいながらに、誇りと勇気を持って自分サイズにあった武器を持ち大きな相手にも恐れず、果敢に立ち向かう。)
・言い伝え
昔、神が小さな形で人間世界にあらわれて、幸福や財産をもたらすという信仰がありました。
そこからうまれたのが、背丈がわずか一寸という「一寸法師」の話。小さな体にかかわらず、大きな夢と勇気をもった一寸法師は、
京の都で乱暴者の鬼を退治し、美しい姫を妻にし、田舎から両親を迎えて幸せに暮らすという一種の出世物語でもあります。
どんな願いもかなえてくれる打出の小づちは、庶民のひそかなる願いの象徴といえましょう。
【物語から見える人間心理やキーワード】
・子供がちょうちっちゃい(一寸法師)
・出世することは昔から憧れ
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本日はここまでーー
<ちなみに>
「昔話」をいかしたコミュニケーションは、
・銀座カラーの「全身で、恋をしよう」
http://ad.ginza-calla.jp/story/
だったり、
・Z会の「正直村とうそつき村」
https://www.youtube.com/watch?v=FWw1Ow90ToA
だったり、ちょっと考えるだけでもいろいろあるね~
想定外のストーリーになるからこそ、人ははっとして、気になるのかも。
良いお年を~(年内にもう数本かけたらいいな・・・)
な