【事例】インドの課題は正面から解決
インドで展開されるプロモーションって、悪習?慣習?を破るものだから、基本的に真正面からぶつかるスタイルが多くてわかりやすいな、、、と思います(例Touch the pickles)
ということでインドの事例2つほど
1)男の子しか祝われない出産で女の子を祝うーpink ladoo projectー
・課題:幼少期からの男女差別
・概要:International day of the girl childの日に始めたもの。娘が生まれたらピンク色のラドゥーをあげる、というキャンペーン
・そもそも:ラドゥーってなんなの?ってところなのですが、、、小麦で出来た丸いボール型のお菓子で、男の子が生まれたらその家族はそれを祝ってラドゥーをご近所とかに配るそう。
・インドの出産事情
①あかちゃんが生まれた時に男女どちらか告げられる、その時が、最初の男女格差の歪みが生じる時。病院では、女の子が生まれたときのdissapointmentが想像を超えてひどいらしい。
②インドでは男の子が望まれる風潮があるからこそ、中絶も多いよう。
・このCPのポイント(アイディア)
①生まれた時に男女格差が生まれる、という着眼点
②黄色のラドゥーを男の子に、ピンクのラドゥーを女の子に、という新たな習慣
(そしてかわいいからシェアしたくなる)
・行動スイッチ
子供が生まれたら誰しも嬉しい、喜びたい。なのに、慣習が邪魔して喜べない、、、
・博報堂でいうと
ファッションで人は動く(ピンクで可愛い!)、口実があると人は動く(pink ladooってもんがあるならあげとかなきゃねぇ、、、)、名前があると人は動く( pink ladoo)
2)被害者をヒーローにする
・課題:RapeやAcid attackにあった女性が多いのに、男からの更なる復習が怖い・社会的立場がさらに悪くなる、という理由で通報をしない
・アイディア:漫画のヒロインにしちゃう
・ポイント
①避けられたり虐げられる被害者が、ポップカルチャーで主人公として取り上げられること自体がそもそもクール、と思われるらしい。→被害者に勇気を与えられる
②普通に言われるだけだと身に入らなくても、漫画みたいなストーリー仕立てだと理解しやすいし共感を生む→一般の人の理解も得ることができる
③男も楽しめる漫画文化をvehicleにした→女性だけでなく男性にも訴えかけることができる
・行動スイッチ
被害者は自分の惨劇を主張したいけど出来ない
話題にしなきゃと思う社会問題ではあるが、内容が堅すぎる
・博報堂でいうと
口実があると人は動く(あの漫画読んだ?)